冷たいものが滲みるのですが・・・？

一時的な症状なら、多くは「知覚過敏」です。

冷たいものを飲む、うがいや嗽ぎする、甘いものを食べる（飲む）と、その時だけ一時的に歯が滲みる（または、痛む）場合、多くは、歯の表面を覆っているエナメル質の部分が削れてしまい、その下の象牙質の部分に触れるために起こる「知覚過敏」の症状です。
歯は象牙質で、刺激に対してとても敏感ですが、表面をエナメル質でコーティングされているので、食物や飲料が触れても直接的な刺激感覚はありません。しかし、歯の一部が欠けたり、何らかの要因でエナメル質が傷つき、その下の敏感な象牙質に直接触れてしまうと「滲み」を感じやすくなります。
エナメル質が削れてしまった部分を薬で覆うと、多くは改善しますから受診してください。

比較的初期の「むし歯」や「歯周病」の場合もあります。

知覚過敏による症状は「その時だけ一時的に滲みる」というのが特徴ですが、冷たいものや甘いものを摂っていないときでも滲みるようであれば、むし歯の初期症状、または歯周病で歯ぐきが下がってきている可能性があります。急いで当院で診察を受けてください。

噛むと痛みが走るのですが・・・？

むし歯や歯周病が進行している可能性があります。

虫歯菌や歯周病菌によって歯の表面が溶けて象牙質の部分が露出してくると、噛んだり触れたりするだけで痛みが走ります。まず、診察を受けてください。

知覚過敏を放置していませんか？その場合は重大です。

欠けた歯や知覚過敏による滲みでも、適切な診療を受けずに放っておくと、やがて噛むたびに痛くなってきます。そうなってくると、多くは歯の神経を取り除かないと痛みが治まらなくなります。
その場合の治療は、歯を削って穴を開けて神経を切断した後、歯にはクラウン（銀歯など）を被せることになります。そうなる前に、早期の受診・治療をおすすめします。

何もしなくても痛くて、夜も眠れないのですが・・・？

歯の根に化膿が起きている可能性があります。

むし歯を治療しないでいると、穴の開いた歯に虫歯菌が浸食を初めます。それが歯の根まで感染して化膿すると、膿が溜まり、我慢のできない痛みが続きます。発熱することも多くあります。
この場合の治療は、むし歯に冒されている部分を削ってきれいにし、その穴を利用して歯の根の患部から膿を抜き取ります。その上で穴に薬を詰めて蓋をし、クラウンを被せます。
化膿の範囲が大きい場合は、歯を抜かなければならないこともあります。
このようになるまでむし歯を放置せずに、早めに当院を受診されるようおすすめします。

歯みがきすると血が混ざっているのですが・・・？

歯周病が始まっていると思われます。

歯周病の初期症状である歯肉炎になっている可能性があります。食後の歯みがきが行き届いていないと、プラーク（歯垢）や歯石が溜まり、歯周病菌の温床になります。口臭も強くなり、歯をみがくと出血が見られるようになります。
まず、当院で歯周病検査を受けて、治療を始めてください。また、定期的にPMTCやスケーリング、ルートプレーニングなどによる、プラーク・歯石の除去を行い、丁寧な歯みがきを欠かさないようにすることで、症状は改善されます。

歯がグラグラしているのですが・・・？

歯周病がかなり進行していると思われます。

早期に治療しないまま歯周病が進行すると、溜まったプラークや歯石が歯周ポケットを深くし、歯をぐらつかせてきます。すぐに歯周ポケットに入り込んだプラーク・歯石を除去する治療を受け、毎日丁寧に歯をみがくようにすることで、だんだん回復していきます。しかし、場合によっては歯を抜くなど、外科的な治療が必要になることもあります。そうなる前に、当院の歯周病診査を受けてください。

歯を白くしたいのですが・・・？

PMTCを受診してください。

歯みがきをしていても、年月が経つと歯の表面に汚れやシミが目立つようになることがあります。特に喫煙する人はタバコのヤニで歯は汚れていきます。健康的で美しい白い歯を取り戻したいという場合は、当院でPMTCを受けることをおすすめします。
PMTC（Professional Mechanical Tooth Cleaning）は歯科診療の一つとして認められ、歯科医師と歯科衛生士だけができる歯のクリーニングです。保険適用外の診療になりますが、定期的に受診することで、歯周病やむし歯の予防にもなります。

ホワイトニングを受診してください。

ホワイトニングは、1989年にアメリカで実用化された技術で、歯面研磨では除去できない着色性の歯の汚れや、加齢などによる歯の汚れを、歯を削ることなく白くできます。

入れ歯が痛いのですが・・・？

歯ぐき（歯肉）が痩せて合わなくなっていると思われます。

入れ歯が当たって痛い、という方はよくいらっしゃいます。入れ歯は人工のプラスチックや金属でできていますから長期間使っていると、支えている歯ぐき（歯肉）が痩せてきます。
このような場合、現在の歯ぐき（歯肉）に合わせて入れ歯を裏打ちをしたり、当たる箇所を削るなどの調整をすることで、痛みは和らぎます。もちろん、新しく作り直すこともよいでしょう。
当院では、合わなくなった入れ歯は、他院で入れられた場合でも調整いたします。お気軽に申し出てください。

入れ歯に馴染めないのですが・・・？

保険適用外ですが、金属製の入れ歯を。

保険診療で入れ歯を作ると、針金のバネで固定するものになります。また、割れないような強度を持たせるために厚みも必要になります。その結果、どうしても人工物を装着している違和感があり、馴染まないと感じる人は多くいます。話しずらい、味がわかりずらいと感じる方もいますし、歯ぐき（歯肉）など接触面との隙間に食べ物が挟まって不快だと思う方もいるようです。
こうした場合には、金属床の入れ歯にすると、自然な薄さで違和感も減り、話しやすくなると思われます。ただし、金属床義歯は保険診療の適用外で高額です。当院でもお作りしますので、ご希望の方は申し出てください。