鼓膜の奥で妙な音が聞こえたら・・・
顎関節症って?
ご飯を食べるとき、耳の奥辺りでニチャニチャって音が聞こえたら・・・
これは顎関節症の典型的な症状です。顎の関節を滑らせる役目のディスク(関節円板)がズレている可能性が高いです。
- 顎が痛い
- 口が大きく開けられない
- 顎を動かすと音が出る
- 噛み合わせに違和感がある
- 口が完全に閉じられない
これらの症状がどれか一つでもあったら顎関節症を疑ってください。
かつては歯の不正咬合が原因といわれていましたが、現在では以下の原因が有力だと考えられています。
- 顎や噛み合わせのことが気になって筋肉が緊張し、関節雑音や痛みのために心身症的な症状を合併する。
- 顎の関節が何かの拍子に捻挫を起こす。
- 関節円板や顎の骨がすり減って変形し、滑りが悪くなる。
- 顎の関節円板の位置がずれてクッション役を果たさなくなる。
顎関節症の予防法
無意識に歯を動かす
気がつくと歯を噛みしめていたり、歯を接触させているのがよくない。意識的に歯を接触させないように心掛けてください。
悪い姿勢
勉強やOA機器に長時間向かうのもよくありません。休憩を適宜入れて緊張やストレスを解いてください。
就寝中に歯を動かす
歯ぎしりや高い枕も一因です。マウスピースを使ったり、枕も低めのものにして下さい。
食事方法
片側だけで噛んだり、スルメなどの硬いものを食べないこと。軟らかいものをゆっくり、両側で噛んでください。
顎関節症が進行すると物が食べられないほど痛んだり、口を動かすたびに激痛が走ったりします。一週間以上、顎関節の異常が続くようなら、必ず医師の診断を受けてください。