妊娠時のお口の清掃
妊娠時のお口の清掃
妊娠初期のつわりの一症状として嘔吐がみられますが、全妊婦の約15%が歯磨きの際に吐き気があるとの事です。しかし、だからといって歯を磨かなかったり、いいかげんな歯磨きをしていると、虫歯が出来やすくなるばかりでなく、歯肉が腫れたり出血しやすくなります。妊娠中にこそ歯や口のお手入れは慎重にしなければいけません。
それでは妊娠中の歯磨きで大切なことは何でしょうか?
つわりのある時は体調の良い時間に
つわりは朝の起床時や疲れのたまった夜、あるいは食後に多くみられるようです。歯磨きは食後が効果的ですが、食べた後のつわりのつらい時を避けて、体調の良い時間を見つけることが大切です。リラックスできるお風呂の時間なども利用してみましょう。
奥から前へかきだして磨こう
つわりの時には、のどに近い場所はとくに吐き気をもよおします。できるだけ奥歯に歯ブラシを当ててから、前の方にかき出すように歯ブラシを動かしましょう。
顔を下に向けて磨こう
歯を磨く時にのどの方に唾などが溜まると、その刺激で吐き気が出たりすることがあります。なるべくのどの方に流れないよう、下を向いて歯磨きしましょう。
においの強い歯磨き剤は使わない
妊娠中はにおいに対して過敏になる事があります。歯磨き剤の中に含まれている香料の強いものでは、においを嗅いだだけで気持ち悪くなることもあります。できるだけ香料の強くない歯磨き剤を使用するようにしましょう。
歯ブラシは小さめのものを選ぼう
大きな歯ブラシを使うと、奥歯を磨く時にのどに近い粘膜を刺激することになりかねません。のどに近い部分に触れると、吐き気をもよおすことになるので、なるべく小さな歯ブラシを使ってみましょう。
体がだるくても頑張ってみよう
妊娠後期になると体もだるくなって、横になりたいことが多くなり、何事も、おっくうになりがちです。しかし、健康を維持するためには少しの努力は必要です。将来のこと乞考えて、歯磨きを怠らないように頑張りましょう。