歯槽のうろうとは?
歯槽のうろうとは?
歯槽のうろう(歯槽膿漏)は、歯周病とも言われています。
これはむし歯とは違い、歯自体の病気ではなくて、歯の周りにある歯を支えている組織(歯周組織)の病気のことです。
歯周組織には、主に歯ぐき(歯肉)・歯槽骨・歯根膜があります。これらが炎症を起こすと、歯ぐきから血が出たり、腫れたり、痛みを出したり、また歯がぐらぐらしてきます。
どうして歯槽のうろうになるのか?
原因は様々ありますが、代表的な原因は下記の3点です。
全体的なもの
思春期・妊娠・糖尿病などのように、体のホルモンのバランスがくずれたり、栄養障害(カルシウム・ビタミンなどの不足)によって起こる場合があります。
汚れによるもの
歯の周りの汚れ(主に食べ物のカス)、一般に歯垢(しこう)と呼ばれているものが付くと、口の中の細菌の働きによって歯石(しせき)となります。これによって歯周組織が炎症を起こします。
噛合わせによるもの
歯ぎしりなどのように、頻繁に歯をゆらしている状態が続くと、徐々に歯槽骨が壊され、炎症を起こします。
どうして痛くなるのか?
ズキズキ痛む場合
歯ぐきの中に膿(うみ)がたまってくると痛みが出ます。
水などがしみる場合
炎症が歯の根の先までくると歯の神経まで炎症を起こしてしみるようになります。また歯肉がさがってくると、歯の感じやすい部分が露出し、しみるようになります。
噛むと痛い場合
歯の周り全体が炎症を起こすと痛むようになります。
